お金のことで悩みながらも、上手にお金と付き合いたい……そんな人の前に現れるのがシュナ室長。物知りで白衣がトレードマークのシュナウザー犬・シュナ室長による『まるわかり研究室』にようこそ! 今回は「運用益が非課税の資産形成」について。将来のために資産運用を始めたいと思っても「金融商品はいろいろあって、何をはじめたらいいかわからない」「運用した分について税金はかかるの?」と、なかなか第一歩が踏み出せない方は、クイズを交えながらシュナ室長と一緒に学んでみましょう!
解けるかな!? 問題にチャレンジ!
レベル★★☆☆☆
【シュナ室長からのヒント】
答え
正解はAの「NISAとiDeCo」。
一般的に運用益が非課税なのはNISAとiDeCoです。個人年金保険には運用益の非課税制度はありません。
NISA、iDeCo、個人年金保険の主な違い
NISA | iDeCo | 個人年金保険 | |
---|---|---|---|
税制優遇 | ・運用益が非課税 | ・運用益が非課税 ・掛金全額が所得控除の対象 ・受取時は公的年金控除や退職所得控除の対象 |
・掛金の一定の金額が所得控除の対象(保険期間が5年未満など控除対象にならないものもあり) |
|
・年間投資枠は360万円(つみたて投資枠:120万円、成長投資枠240万円) ・非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで) |
・職業により異なる (年額24万円〜81.6万円) |
― |
引き出し | ・いつでも可能 | ・原則60歳まで不可 | ・いつでも可能 |
注意点 | ・元本割れのリスクがある | ・元本割れのリスクがある | ・中途解約をすると解約返戻金が元本を下回る可能性がある ・受取時、中途解約時には税金がかかる場合もある |
複雑に感じられる資産運用の制度や商品も、「運用益が非課税なのはNISAとiDeCo」というように、ポイントを抑えることで理解しやすくなります。
各サービスにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、ご自身の目的や判断基準に合わせて選びましょう。1つのサービスに絞らずに、併用することも可能ですよ!
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それでは次回の【まるわかり研究室】の開講をお楽しみにー!
監修:株式会社FPフローリスト 小俣彩氏