家族に内緒でできた複数の借金。完済するにはどうしたら良い？

野口さんのように、カードローンやフリーローンの利用者には、ご家庭を持っている40～50代の男性も多いです。借金が返せなくなると、生活に影響や不具合が出るケースもあるんですよ。

何度も延滞していると、新たにクレジットカードを作ったり、ローンを組むことができなくなるんですよ。その他に、携帯電話の分割購入なども難しくなります。

ご自宅にはローンの返済明細書が郵送されるので、その前に相談することをオススメします。ご家族に打ち明けづらい気持ちは、充分わかりますけどね。

野口さん、それはマズいですよ。完全に負の連鎖に陥ってます。一度、落ち着きましょう。今みたいに焦って自転車操業に陥ると、借り入れ先や借金が増え、状況が悪化する場合も多いです。手遅れになってしまう前に、収支を見直したり、専門家に相談したりすることが重要なのです。

家計の場合は、年収やお小遣いの金額にかかわらず、月々の赤字が続くと危ないです。ただし、野口さんのように隠れて借金をしていると、家計簿には赤字が出てこないので、判断は難しいかもしれません。個人の場合、以下のレベルに達すると充分に危険信号だととらえていいでしょう。

ボーナスが安定していればいいですが、当てにしすぎるのは危険です。
月々の返済額が苦しいなら、「おまとめローン」を使うという方法もありますよ。

カード会社や銀行、ノンバンク等の複数社の借り入れを1つにまとめて返済するローンのことです。
借り入れが複数になってくると金利もバラバラですから、現状の平均金利でとらえれば、金利が低くなることもありますし、毎月の返済額も減る可能性もあります。

さらに返済が1回になれば、今日はＡ社に返済、明日はＢ社に返済、来週はＣ社に返済……といった具合に、返済のことばかり気にする日々から抜け出すこともできます。

「おまとめローン」は複数のローンをまとめるため、場合によっては「おまとめローン」よりも金利が低く、返済期間の短いローンもおまとめしなければなりません。
したがって個々の返済だけ見ると返済期間が延びたり、総返済金額が増える可能性もあります。
しかし、今の毎月の返済に追われる生活を改善させるという点では、有効な手段といえるでしょう。

とはいえ、「おまとめローンを使えば、多重債務が必ず解決する」というものではありません。借金総額によっては、おまとめローンの審査が通らない、あるいは返済そのものが厳しく、おまとめローンでは解決できない状態ということもあり得ますよ。

弁護士等の専門家に依頼して債務整理をするのが一般的です。そうならないために、まず「おまとめローン」などを活用して、収支の正常化を目指しましょう。

そうですね、まずは1ヵ月だけでも収入と支出の内訳を確認し、1ヵ月間に使っていい金額や、1週間に使っていい金額などを認識することが大事です。

買い物では、買いたいものを我慢できる力も身につけたいですね。衝動性を抑える方法としては、お店ならお取り置き、ネットならカートに入れるなどして「一晩考えること」が大事です。
その場で買わずに一晩置くことで、必要性が冷静に判断できます。出先で何でもクレジットカードで買ってしまうなら、奥さまにカードを預かってもらうことも一つの手段です。
もしくは、カードの買物限度額やキャッシング枠を下げたりするのも良いでしょう。