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人生初めて投資するならやっぱり投資信託!? ファンド選びのコツは「長期分散積立投資」にアリ

服部椿
イラスト
前田はんきち
UPDATE
2024/09/09/
ファンド選びに悩む女性

「資産運用ビギナーには投資信託がおすすめ」と聞き、投資信託について自分で調べ始めた会社員の青木さん。ところが、投資信託にはたくさんのファンドがあり、選び方がわからず悩み中。そこで今回は証券会社出身のFP望月貴美香さんに、初心者の青木さん(28歳)が投資信託のファンドを選ぶコツを聞きました。

投資は長期間になるほど投資に対するリターンが振れにくくなる?

投資のリスクとの付き合い方

ネットで「初心者には投資信託がおすすめ」と見かけるのですが、いったいどういうところが初心者向きなんでしょう? 仕組みはなんとなくわかりましたが、投資信託の商品(ファンド)って想像以上に多くて初心者は選ぶのが難しいです。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

投資信託が初心者の方におすすめな理由は、手軽に「長期・分散・積立投資」ができるからです。
通常、株式投資で複数の銘柄に分散投資するには、まとまった資金が必要です。一方、投資信託なら1つのファンドに複数の銘柄が含まれているので、ファンド1つを選んで買うだけでも、世界中の資産に分散投資できてしまいます。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

世界中の資産に長期分散積立投資……? そのメリットはなんでしょうか……。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

株式のように価格変動の大きい資産へ投資しながら、リスクを抑えリターンを目指せるのがメリットです。資産運用の世界で言う「リスク」とは、投資に対するリターン(収益)の振れ幅のこと(下図参照)。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

投資のリスクを示す図

リスクって損をする可能性のことかとずっと思っていました。振れ幅のことなのか!

青木さん似顔絵イラスト青木さん

そうなんです。たとえば、先進国の株式に投資したとします。タイミングによって価格の振れ幅にはこれだけの差があるんですよ(下図参照)。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

投資のリスクとの付き合い方

良い時と、悪い時の差が激しくてちょっと怖いですね……。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

その時だけを見てみると振れ幅は大きいですよね。ただ、投資期間を10年、20年と長くして、継続して積立すると、良いときと悪いときの振れ幅をできる限り小さくできるんです。
長く積み立てることで、リターンの振れ幅を抑えて、リターンを目指せることが長期分散積立投資の魅力です。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

ファンド選びの前にゴールを設定すべき

初心者がファンドを選ぶときのコツはありますか?

青木さん似顔絵イラスト青木さん

ファンド選びの前に、まず資産作りのゴールを明確にすることです。そもそも青木さんは、なぜ投資を始めようと思ったんですか?

望月FP似顔絵イラスト望月FP

うーん、将来何があるかはわからないけど、やっぱり老後も悠々自適に旅行に行ったりできるくらいの生活がしたいなぁと思って。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

現在28歳の青木さんは65歳以降を老後とすると、今から37年後が資産作りのゴールになりますね。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

そうなりますね!

青木さん似顔絵イラスト青木さん

いくら長期分散積立投資が大切とお伝えしていても、実際に投資を始めると大幅な下落局面でやめてしまう人も少なくありません。でも、投資のゴールを明確にしておけば、途中で多少下落しても「自分のゴールは65歳」と思い返して解約を踏みとどまれます。だから、最初にゴールを設定することが大切なんです。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

悩みがちな対象地域、資産の選び方は?

リスクとリターンを天秤にかけて悩む女性

私の場合、ファンド選びで迷うのはまず投資先の地域なのですが、どう分散すればいいでしょうか。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

初心者はリスクを抑えることが肝心なので、ファンドの対象地域はできる限り分散させたほうがいいでしょう。全世界のいろんな地域に分散できるファンドを選ぶほうが、リスクを抑えられます。そういう意味では、米国だけ、新興国だけなど特定の国だけに投資するファンドは避けたほうが無難ですね。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

なるほど。あと、株式だけにすればいいのか、債券を入れたほうがいいのか。資産の選び方がわかりません。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

株式はリターンが高い点は確かに魅力でしょう(下図参照)。その反面、リスクも高くなりますが、預貯金など他の金融商品も並行して資産を増やしていくのであれば、株式多めでもいいかと思います。

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各金融商品のリスクとリターン

でも、株式だけに絞るのは、ちょっと怖い気がして……初心者にはハードルが高くないですか? 地域みたいに分散させたりとか。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

もちろん、そこは個人の価値観にあわせて比率を調整するのがいいと思います。株が下落したときに安定した運用効果が期待できる債券を組み合わせるなど、値動きの異なる資産を組み合わせることでリスクは軽減できます。
預貯金も含めた全体のバランスを考えて、株式やそれ以外の資産に投資する割合を検討するとよいのではないでしょうか。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

リスク許容度がどこまでか? と聞かれても、投資未経験なのでなかなか見当つきません。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

そうですね。ご自身のリスク許容度を測るためにも、少額で実践してみるのがおすすめです。たとえば毎月2万円、年間24万円の投資金額が翌年に20万円になったとして、生活に大きな影響を及ぼすでしょうか。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

そのくらいなら影響なさそうです。なるほど、どこまでなら生活費にダメージを与えないか考えてみるのは大事ですね。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

「まずは【相談してみる】」のも手

いろいろ聞いたけど細かい点でまだ不安要素もあり……、最終的な判断ができません。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

それであれば、まずは金融機関や専門家に相談してみるのがおすすめです。不安要素をしっかり解決したうえで、ご自身が納得感をもって選んだファンドなら、続けやすいのではないでしょうか。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

そうですね。と言いつつ、ネットやSNSで「投資信託はこうして増やせ!」「このファンドを選べ!」とか言っているユーザーの記事や投稿を見て、ついマネしてみようかなって思っちゃうんですよね。

青木さん似顔絵イラスト青木さん

ネットなどを見ると「金融関係者に相談しても勧誘されるから金融商品を扱っていない人に聞こう」なんて意見もありますが、そもそも取り扱いしていない人に具体的な銘柄のアドバイスはできません。だから、一般的な話しか聞けないんですよ。一般論ではなく「私の場合はどうなの?」を聞きたいのなら、銘柄の話もできる金融機関の窓口やIFA(資産アドバイザー)に相談してみてください。

望月FP似顔絵イラスト望月FP

オンアドバナー

※株式会社オンアドは、第四北越銀行、千葉銀行、中国銀行、野村ホールディングスが共同で設立した会社です。

【教えてくれた人】望月貴美香さん
株式会社FPフローリストで、ファイナンシャル・プランナー兼IFA(資産アドバイザー)としても活動する資産運用のスペシャリスト。証券会社で主にリテール営業職として17年間勤務した経験を持つ。

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