新潟県民にとっては生活の必需品とも言えるマイカー。購入にあたり、さまざまなメリットのあるローンを上手に活用して、家計への負担をなるべく抑えたいところでしょう。車を買うにはどのようなローンが使えるのか、自動車ディーラーと銀行のマイカーローンでは何が違うかなど、車を買う前に知っておきたいローンの基礎知識をご紹介します。
車を買うときに使えるローンって、どんなものがあるの？
そもそも車を買うときにどのような方法があるのか、ファイナンシャルプランナーの増田さんに車の購入に使えるローンについて、教えてもらいました。
――「自動車の購入資金を借りたい」という場合、どのような方法があるのでしょうか？
マイカーローンを利用するのはいかがでしょうか？ マイカーローンは、大きくわけて（1）ディーラー系ローン（2）銀行ローン（3）残価設定型ローンの3種類にわけられます。
ファイナンシャルプランナー増田さん（以下、FP・増田）――意外と色んな種類があるんですね。それぞれどのようなローンなのか教えてください。
まず車のローンとしてイメージされる方が多いのが「ディーラー系ローン」ではないでしょうか。これは自動車販売店（ディーラー）が取り扱うローンの総称で、ディーラーがローン会社と提携してローンを扱っているものになります。
FP・増田――車を購入したついでにローンを組めるのは、手続きもラクそうですね。
そうですね。ディーラー系ローンは、車自体を担保とするため審査が通りやすい点や、土日祝でも対応してもらえる、値引きしてもらえる場合があるなど、マイカーローンのなかでも比較的気軽に使えるものになります。ただ、一般的に、銀行と比べて金利が高めに設定されているのがデメリットと言えるでしょう。
FP・増田――金利が高いのは、確かに気になりますね。ほかにはどんな特徴がありますか？
ディーラー系ローンは、完済まで車の所有権はディーラーにあるケースがほとんどです。その場合、マイカーローンの借入残高がある状態では売却や廃車ができないため注意が必要です。このほか、ディーラー系のローンは繰り上げ返済できなかったり、回数が限られていたりするケースもあります。
FP・増田――手続きがラク以外は、あまりメリットがないようにも感じます。銀行系ローンはどうでしょうか？
銀行系ローンは、文字通り「銀行や信用金庫が貸し出すマイカーローン」を指します。ディーラー系ローンに比べて、金利が低いのが特徴です。コスト面を重視している方によく選ばれるローンと言えるでしょう。なお、銀行系のマイカーローンは担保を設定していない無担保で利用できるため、車の所有権は、購入した時点でご自身のものになります。
FP・増田――金利の安さは魅力的ですが、デメリットや注意点などがあれば知りたいです。
ディーラー系ローンは、車の契約手続きをしている間に審査結果が出るケースもあるようです。一方、銀行系ローンは年収や職業などの申込条件が細かく設定されており、以前は借入申込から審査結果が出るまで、1週間程度かかるケースもありました。ただし、最近ではＷeb申込を導入している金融機関が増えており、審査期間も短くなっています。
FP・増田――新車・中古車で金利が違うというケースもあるのでしょうか？
銀行系ローンの場合は、使い道で金利が決まるわけではないので、新車・中古車を問わず同一の金利が一般的です。
FP・増田――ちなみに、すでにディーラーでローンを組んでいる場合も、借り換えた方が利息の負担は軽くなるのでしょうか？
銀行よりも高い金利が適用されている場合、検討の余地はあると思います。たとえば、返済期間5年で200万円を借り入れていて、銀行よりも金利が2％高ければ、5年間で10万円も利息を多く払うことになります。
FP・増田――それはだいぶお得になりますね！ 浮いた分でドライブレコーダーが買えそう……。最後に「残価設定型ローン」について教えてください。最近よく耳にしますが、普通のマイカーローンと何が違うのか気になります。
車両価格から下取り価格を差し引き、残った金額についてローンを組んで返済する仕組みのローンです。購入する自動車を数年後に下取りに出すことを考えている方が選ぶケースが多いですね。
FP・増田――ということは「新車を買って、できるだけ長く乗りたい」という人は、残価設定型ローンよりもディーラーや銀行のマイカーローンの方が合っているのでしょうか？
おっしゃる通りですね。「残価設定型ローン」のほうは、比較的短いサイクルでマイカーを乗り換える方が良く利用している印象を受けます。また、今のご自分の所得水準で購入できる自動車よりもワンランク上のものを欲しいと考えている方も「残価設定型ローン」を選ぶケースが多いですね。
FP・増田
残価設定型ローンは下取り価格分（黄色い部分）を差し引いて組まれるローンのこと。新車を数年おきに買い替えたいという人に人気。
第四北越銀行のマイカーローン、注目すべき6つのポイント
車のローンと言ってもさまざまな種類があることがわかりました。第四北越銀行のマイカーローンにはどのようなものがあるのか、今度は第四北越銀行の長谷部さんに聞いてみました！
――第四北越銀行のマイカーローンにはどのようなものがありますか？
当行では「マイカーローン」「残価設定型マイカーローン」をご用意しております。
第四北越銀行・長谷部――まずは「マイカーローン」について教えてください。
当行のマイカーローンは、おもに6つのポイントがあります。
第四北越銀行・長谷部＜第四北越銀行のマイカーローンのおもな特徴＞
ポイント1：1％台の金利でご利用可能
審査結果に応じて最下限金利年1.7％～借り入れできる。
ポイント2：最大1,000万円、最長10年の借り入れが可能
高級車の購入にも◎
ポイント3：車のことであれば幅広い用途で使える
新車・中古車のどちらでもOK。オートバイの購入、免許取得、車検、保険、修理代、納税資金、カーナビなどのオプション購入費用、ガレージ建設費用などにも使える。
ポイント4：他社ローンからの借り換えOK
自動車ディーラーなど、他社ですでに組んでいるマイカーローンや残価設定型ローンからの借り換えもOK。
ポイント5：手続きはWeb完結
書類の送付は不要で、本人確認書類などをWeb上でアップロードするだけ。
ポイント6：初めての人でも気軽に相談できるコールセンター
分からないことや不安なことは電話で相談。女性専用ダイヤルもあり。
ぜひ、この6つのポイントで気になるものがあれば、お気軽にご相談ください。
――「残価設定型マイカーローン」についてはどうでしょうか？
当行の残価設定型マイカーローンは、普通のマイカーローンと同じく車の所有権はお客さまにございます。また、乗り換え時の車の売却もお客さまご自身で行っていただくため、売却時の車の状態によっては、残価設定部分の金額よりも高く売却できるケースもございます。
第四北越銀行・長谷部――なるほど。でも、もし残価設定分の金額よりも安い金額でしか車が売れなかったら……と思うと、ちょっと不安です。
確かに当行では、お客様のお車を買い取りしているわけではないので、大丈夫かな？と不安に思われるところもあるかもしれません。その場合でも、新たにマイカーローンとして当行にてお借り入れいただければ、不足分を次の車のお借り入れとして組み入れることが可能です。
どちらのマイカーローンがご自身に合っているか、じっくりご検討ください。ご相談承ります。
第四北越銀行・長谷部審査はどうなっている？ 新社会人でも借りられる？
――新生活で車が必要な新社会人でもマイカーローンは借りることができるのでしょうか？
これから入社を控えている新社会人の方でもお申込みいただけます。
第四北越銀行・長谷部――すでに他のローンも利用していると、審査が通りにくいといったことはありますか？
他にもいろいろ借り入れがあるために、ご希望の借り入れ内容で審査が通らない可能性もありますが、必ずしもそうなるわけではありません。また、ディーラーなどの見積もり金額が決まる前でも、スマホからお借入れ希望金額を入力いただくことによって、受付審査を行うこともできます。まずは試しにお申し込みいただくのが良いと思います。
第四北越銀行・長谷部――ですが、さすがに二度も三度も借りるのは無理ですよね？
そんなこともありません。むしろ、当行の場合は車を買い替えるたびにマイカーローンをご利用されるお客さまがたくさんいらっしゃいます。
第四北越銀行・長谷部――その場合は、いったんその前のローンを全額返済してからなのでしょうか？
限度額以内なら、追加のご融資というかたちも可能ですよ。お客さまのご要望に応じて前向きに検討させていただきますので、気軽にコールセンターや窓口でご相談ください。
第四北越銀行・長谷部――ちなみに、Webから申し込んだ場合は、結果が出るまでに何日程度かかるのでしょうか？
最短、即日で受付審査の結果が通知されます。お気軽にお申し込みください。
第四北越銀行・長谷部
