ご結婚が決まった幸せなお二人には、やること・決めることが山ほど。「結婚式はどうしよう?」「お金はいくらくらい必要?」などの疑問が次々と湧いてくるもの。そこで今回は新潟市内で数多くの結婚式を手がけるウエディングプランナーの小林亮太さんに、最新トレンドや結婚に必要な費用をまとめて教えていただきました。お金が足りない「もしも」の場合に知っておきたいアイデアや対処法も要チェックです。
どんどん進化中! ブライダル最新トレンド
素敵な衣装に身を包んだ新郎新婦。親戚やお世話になった方々、友人たちに囲まれ、笑顔で祝福される結婚式は、まさに「晴れ舞台」です。
そんな結婚式は今、コロナ禍を経て、どんなスタイルが流行っているのでしょうか。
挙式→披露宴という流れは基本的に変わらないものの、トレンドはあるようです。それでは、挙式・披露宴ごとに見てみましょう!
新郎新婦が結婚を誓い合う「挙式」
近年では、厳かな雰囲気より、宗教にこだわらずカジュアルでアットホームなスタイルを好む人が増加しています。挙式にはキリスト教に沿ってチャペルで行う「教会式」や神道に沿った「神前式」などがありますが、最近はゲストの皆さまの前で誓いを立てる「人前式」が多くなっています。
挙式のあとに参加者と料理や余興を楽しむ「披露宴」
お二人の馴れ初め・お互いが好きなことを大切にしたこだわりのつまったものや、ゲストも一緒に参加できるスタイルが最近のトレンド。披露宴の数だけスタイルがあります。
例えば参加者にドレスコードを設けるアイデア。衣装の雰囲気を一緒にしたり、同じ色を身につけることで、会場の一体感を持たせ、アットホームな雰囲気づくりができます。
また、小林さんが手がけた結婚式の中で特に好評だったものを1つ教えてもらいました。
何年かぶりに会うという友人もいるため演出を入れ過ぎず、なるべくゲストの方々と話す機会を設けるのがオススメだそう。
結婚式を挙げない選択肢
結婚はするけれど式は挙げない「ナシ婚」という選択をする方も。そのような場合でも、ウエディングドレスや和装で記念写真を撮影する「フォトウエディング」をする方は多いようです。スタジオや美しいロケーションでの写真撮影や、挙式・披露宴の入退場シーンなど、まるで結婚式をしたかのような写真も人気です。
結婚式の費用、目安はどう考えればいいの?
自分たちらしい結婚式のプランを考えるのはワクワクしますよね! しかし、「どんな式が良いのかな〜」と構想を立てるのと同時に、押さえておきたいのが費用感のお話。もちろん、式場やゲストの数により費用は変わってきますが、目安となる金額は知っておきたいところです。
結婚式にまつわる費用のあれこれ
結婚式にはどんな費用が含まれていて金額はいくらくらいになるのか、小林さんに聞いてみました。
【結婚式にかかる項目】
- 挙式料
- 会場使用料
- 料理+飲み物
- 新郎新婦の衣装
- 引出物
- ブーケ
- 会場装花
- ウエルカムアイテム
- スナップ写真
- ビデオ撮影
新潟県は引出物にお金をかける!?
併せて費用面で押さえておきたいポイントとして、新潟県の結婚式は、ゲストに渡す手土産「引出物」が立派ということ。全国平均と比べても品目数が多く、お金をかける傾向があるのをご存知でしたか?
さらに新潟の引出物の特徴は、「記念品」「引菓子」「松の葉」「籠盛り」「赤飯」の5品目を入れているということ。他県と比べると豪勢な新潟県の引出物事情! ぜひ引出物選びのご参考にしてください。
・記念品
メインギフトにあたるもの。見栄えがする大皿や、グラスなど家庭で使える品が好まれます。最近ではカタログギフトが多くなってきています
・引菓子
2〜3段重ねの立派なお菓子。下の段にはバウムクーヘンのような大きなお菓子で、上の段にはクッキーなどの小分けになったお菓子が入ります
・松の葉
名刺・挨拶代わりの品として新郎新婦の名前でゲストに贈る品物のこと。タオルやハンカチが定番
・籠盛り
保存期間が長いハムやソーセージのような加工品や鰹節を籠や箱に詰めて贈ります
・赤飯
新潟の引出物の定番。式のスタイルが和風から洋風に変化していることや日持ちがしないといった理由で最近では含めない方も増えてきています
結婚式だけではない! 結納や結婚指輪、新婚旅行も……
これまで結婚式にかかる費用を紹介してきましたが、結婚には結婚式以外にもかかる費用があります。どのようなものがあるか併せて知っておくと結婚の計画も立てやすいでしょう。
- 結納式の費用
- 両家の顔合わせの費用
- 婚約指輪代
- 結婚指輪代
- 新婚旅行費用
- 新婚旅行のお土産代 など
新型コロナウイルス感染症の影響でしばらく海外旅行はできませんでしたが、今後は海外ハネムーンに行く方も多くなるのではないでしょうか? そういった面でも結婚という一大イベントには多くの費用がかかってくるため、結婚式だけでなく、全体のバランスを考えて計画を立てるようにしましょう。
結婚式にはゲストの皆様からありがたいご祝儀が
結婚式にハネムーンに……結婚にかかる費用をあげると「とてもお金がかかる」とブルーになってしまいそう。ただ、結婚式に参列する方々は「ご祝儀」を包んでくれます。平均的なご祝儀を3万円として、ゲストの人数をかけるといただける金額が予測できます。
さらに親族から援助を受けられることもあるため、全てが自己負担というわけではありません。結婚式の費用からご祝儀+親族からの援助を差し引いたものが実際の「持ち出し費用」となります。
持ち出し費用が足りないかも……どうする?
せっかくの結婚式ですが、その先のことを考えるとできるだけ持ち出し費用を抑えて予算の範囲内になるように工夫をしたいところ。さらには、想定していた予算をオーバーしてしまった……ということもあるかもしれません。そんな時に参考にしたいアイデアや対処法を最後にご紹介します。
(1)ウエディングプランナーに予算を伝えて相談する
予算の中でプランを立てていくため、早い段階で「だいたいこれくらい」と予算を伝えることが大事です。打ち合わせの中で、費用をかけ過ぎているものはランクを落とすなどの見直しをしましょう。
また予算を伝えることで、結婚式の写真をアルバムで受け取らずデータだけにしたり、挙式や披露宴で使うウエルカムアイテムや招待状を手作りにするなど、細やかな提案もしてもらいやすくなります。
(2)自治体の支援補助金もチェック
結婚式に直接関わるものではないですが、新潟県では新婚世帯に対して結婚に伴う新生活のスタートアップに対して経済的支援を行っています。
自治体により補助金の有無はありますが、例えば新潟市は「世帯所得500万円未満で夫婦ともに婚姻日における年齢が39歳以下の婚姻した世帯」などの要件に該当する新婚世帯に対し、婚姻に伴う住宅購入費や家賃、引っ越し費用を1世帯あたり30万円まで補助してくれます(2023年8月現在)。
お住まいの自治体でこのような支援補助金があるか、チェックしてみましょう。
新潟県の「結婚新生活支援事業」についてはこちらから。
(3)第四北越銀行がオススメする「ローンの活用」
結婚式のような大きな出費が発生する時などに、お金が足りなくなってしまった際の対処法として、第四北越銀行からもお伝えしたいのが「ローン」の活用です。
結婚式にかかる費用に対応しているのは、「フリーローン」と「カードローン」です。式場へ一括でお支払いするのにぴったりな「フリーローン」は固定金利なので、返済の計画も立てやすく、20~30代の多くの方々に利用されています。また、新婚旅行や引っ越し等の費用にもお使いいただくことができます。
「カードローン」もお使いみちが自由ですので、自分たちに合ったローンをご検討ください。
以上、結婚式のトレンドと費用についてご紹介いたしました。お金のことで不安になることもあるかと思いますが、ウエディングドレスやタキシードに身を包み、親戚や友人、お世話になった方々などから「おめでとうございます」と次々に祝福の言葉を贈られるのは、そうあることではありません。そして、結婚式は両親や親戚に幸せなお二人の姿を見てもらい、感謝の気持ちを伝えるハレの日でもあります。賢くお金を使い、お二人らしい最高の結婚式を作っていきたいですね。